“バランスのよい食事”と聞くと、どうしても栄養学のような難解なイメージが浮かびがちですが、
それほど難しいことではありません。
本来食品は、米・パン・麺類・根類などの「エネルギーになる」もの、
肉・魚・卵・豆腐・牛乳など「体の組織を形成する」もの、
野菜・果物など「体の調子を整える」ものの、3つに分類することができます。
この3つ特性を意識しながら食材を選ぶことで、バランスのよい食事をとることができるのです。
一人分の食事をつくるのは、コストも手間も意外とかかるものです。
しかも毎日となれば想像以上に大変。
そんな時に心強い味方となるのが、スーパーやデパ地下などのお惣菜コーナー。
お惣菜があれば、あとはご飯と味噌汁ですぐに食事の準備は完了。
野菜や魚など普段不足しがちな食品を食べることで、栄養もバランスよく補給できるため、一石二鳥です。
食品のラベルに記してある期限表示。
「賞味期限」は長期保存の食品に、「消費期限」は鮮度が重視される食品に記載されています。
期限を過ぎてないからといって、簡単に口に入れてしまうのはちょっと危険。
保存状態によっては、期限よりも前に傷んでしまう場合もあります。
期限は目安として考え、少しでも異常を感じたら、食べないようにしましょう。
食材があまったり、料理が残ったりした時は、積極的に冷凍保存しましょう。
その時は、下ごしらえをしたり小分けにしておくと、次回使う時に便利です。
野菜は、生の状態では保存に向いてないので、固めに下ゆでして冷ましてから冷凍しましょう。
だしやカレーなどの汁物は、製氷皿や容器を利用し、一回分に小分けして冷凍します。
なお、解凍した食品の再凍結は、風味や栄養が落ちます。
食品も傷みやすくなるため、解凍した食品は一回で食べきるようにしましょう。
電子レンジの加熱時間は、食材によって違います。
基本的な時間は、取扱説明書にも載っているので確認しておきましょう。
料理の温めなおしなど食材をしっとり仕上げたい時は、ラップやフタをします。
天ぷらや唐揚げなどカラッとさせたい時は、ラップやフタをせずに温めます。
その際、キッチンペーパーなどに食材をのせておくときれいに仕上がります。
また、肉などの脂分を落としたり、水分を飛ばしたりしたい時も、
キッチンペーパーにのせて加熱するとよいでしょう。
つくり過ぎたり、お腹一杯になってあまった料理は、
捨てずに保存用容器に入れて別の料理に活用しましょう。
残った肉ジャガでコロッケをつくったり、カレーのあまりをカレーうどんにしてみたり。
オリジナルの残り物活用レシピをつくるも楽しいものです。
残り物を、途中まで調理が済んだ食材と考えれば、手間もお金も節約できてゴミも減らせます。
考え方ひとつで食生活はもっと豊かになるのです。
料理の後片付けはとかく面倒くさいもの。
といって何もしなければ、すぐに洗い物の山になるだけです。
洗い物は少ないうちに片づける。これが基本。
理想は、料理しながら使い終わったナベや皿を洗っていくこと。
ひとり暮らし用の小さなキッチンでは、そのほうが料理もはかどるはずです。
とりあえず料理の後片づけは、食べたらすぐにやることを習慣づけるようにしましょう。
料理のための買出しをそのつどやっていては不経済です。
何食分か先のことまで考えた計画的な買出しを心がけましょう。
買出しの際は、冷蔵庫に残っている食材を把握しておき、
お買い得品などを組み合わせて効率的に買うとよいでしょう。
ひとり暮らしでは、どのみち食事の用意はずっと自分でやらなくてはなりません。
最初から完璧は無理ですが、少しずつ自分のスタイルを見つけていき、
楽しい食生活が身につくようにがんばっていきましょう。