書類だけでは確認できない部分も多いので、実際に見てみることが大切です。共用スペースや最寄り駅までの距離、環境など物件周辺の様子などのチェックもしておこう。
物件の下見する際の注意
物件情報だけでなく、実際にきちんと見てみることが大切
まず、紹介してもらった物件情報(場所や広さなど)が間違っていないか、それから書類だけでは確認できない部分(材質、色、使い勝手、音の響き具合など)をチェックしよう。 その部屋に住む人数で、だいたいの広さは決まりますが、実際は家具や荷物の量、部屋のレイアウトなどによってかわってきます。また実際に見てみなければわからないことも多いため、希望する間取りにも少し幅をもたせておくことが必要です。 そのほか、共用スペース(物件の入口部分など)や最寄り駅までの距離、環境など物件周辺の下見も忘れずに。とくに駅から物件までを実際に歩いてみると距離感がつかめます。
冷暖房器具の有無 / 照明器具の有無 / 収納の広さ、数 / 洗濯機置き場の位置、広さ / 洗面、浴室、トイレの広さ / キッチン、コンロの種類 / TVアンテナ線、電話線の位置 / ドア、窓のたてつけ / 玄関の鍵穴の数、種類 / 床材、壁材のキズ、色、汚れ / 天井の高さ / ベランダ、バルコニーの広さ / 日当たり、窓の位置、風通し / 防犯性、外から覗かれないか / 音の響き具合、騒音はないか / 悪臭はしないか / 駐輪場の有無、広さ / 駐車場の有無、広さ / 交通、周辺の道路状況 / 公共施設(学校、病院、公園など) / 銀行、郵便局、ATM / コンビニ、スーパー
下見ができないときは?
■自己都合で下見に行けない場合
基本的に部屋の中はしっかり見て契約しよう。壁が薄くて隣の音がよく聞こえる、カビ臭い、まわりに高い建物が多くて日当たりが悪いなど、実際に見なければわからないことはたくさんあるからです。 間取り図を見ただけで簡単に決めてしまうと、後々後悔することもあるので、どうしても下見に行けない場合は、親戚や友人などにお願いして、代わりに下見にいってもらうなどしよう。その際、室内の様子を細かく写真撮影して送ってもらい、写真と実際の間取り図を見比べてみるというのもひとつの方法です。 ■まだ住んでいる人がいる場合 これは春の引っ越しシーズンによくあることですが、自分が気に入った物件は○月には空く予定だが、現在はまだ人が住んでいるなどの理由から、下見ができない場合があります。 住人がいる場合は、別タイプの部屋を見せてくれることが多いです。別タイプの部屋を下見する場合は、実際の間取り図と照らし合わせながら見るとわかりやすいでしょう。 また、まれに現住人の厚意で部屋を見せてくれる場合もあります。実際に家具や荷物が入った状態を見られるチャンスなので、遠慮せず見せてもらおう。そして下見の際、住人がその場にいれば使い勝手などを質問して、生の声を参考にしよう。 下見した物件の断り方
断りの連絡は迅速に
失礼のないように、常識的な範囲でハッキリと断ろう。不動産会社を何件もまわって、いくつも下見をすることは大切です。しかし、気に入った物件が見つかったら、できるだけ早く断りの連絡をしよう。 「ほかのところで希望の物件が見つかりましたので、申し訳ありませんがお断りします」など、電話で伝えるだけで大丈夫です。不動産会社も一生懸命希望に合う物件を探してくれているのだから、誠意のある対応を!
街の様子や環境は、夜になるとガラリと変わることもあります。昼間下見に行った時は周辺の様子もよかったのに・・・ということがないよう、気になる物件は、夜もチェックに行くのがおすすめです。
女性はとくに、夜道の一人歩きが気になります。昼間は街灯の数や明るさに気がつかないことが多いので、日が落ちた後の最寄り駅から物件までの道のりを確かめてみよう。
引っ越しの見積を取る際、新居はどんな所なのか、荷物をスムーズに搬入できるかといった質問をされます。
・エレベーターの有無 ・窓から搬入するような大きな荷物があるか?その場合、窓側の下の道にトラックが停められるか? ・玄関の広さは何cmくらい? ・ドアの大きさは? ・建物の玄関前の道幅は何mくらいか? ・建物のまわりにトラックの妨げになるような木や枝がないか? など 実際にメジャーで測っておくなど事前にメモして、すぐに答えられるように下見でチェックしておこう。 |